リードジェネレーションは、企業の持つ商品やサービスに興味・関心のある顧客を発掘するもので、最終的に購入につなげる活動のプロセスの1つです。
リードジェネレーションには、その活動を代行したり、支援したりするサービスやツールなどが存在します。ここでは、効率的なリードジェネレーションを実現するためのツールをご紹介します。併せて、リード獲得に役立つツール選びのポイントも押さえておきましょう。
リードジェネレーションツールがあれば、自社にリードジェネレーションに関するノウハウがなくても、効果的にターゲットにアプローチが可能です。自社が実践するべき内容に適したツールを選ぶために、注意しておくべき点について説明します。
ツールを選ぶ際に最も重要になるのが「費用対効果」です。1件のリードを獲得するのに、いくらかかっているかを考えると分かりやすいでしょう。
たとえば、セミナーを開催するのに80万円かかり、50枚の名刺を獲得した場合、1件当たりの獲得コストは16,000円になります。またはDMの作成から発送までかかった費用が40万円で、そのうち50人から資料請求などのアクションがあった場合、1件当たりのコストは8,000円ということになります。
このように、リードジェネレーションを行うことによる効果を測定し、予算などと比較してツールを選ぶことができます。
次に、リードを創出または獲得する方法について確認します。リードジェネレーションツールは、それぞれに特徴がありアプローチ手法も異なります。
リード獲得数を重視してしまうと、集客だけに焦点が当てられるため商品やサービスと親和性の低い顧客が集まってしまい、アポイントを取るまでに至らない可能性があります。反対に、リードの質にこだわって客層を選んでしまうと、数が限定されてしまい成約に至らない、売上につながらないということも考えられます。
ツールを導入する前に、どのようなアプローチを行うのか相談できるサービスを選びましょう。リード獲得の方向性などを理解してくれるか、自社に合ったサービスに寄り添うものであるかを見極めることが大切です。
そして、ツールで商品やサービスを購入する可能性のある層をどこまで分析できるか、ターゲティングの精度も確認しておきたい事項です。販売したい商品やサービスによっては細かいターゲティングが必要になるため、ターゲットを明確にしたうえで相談しましょう。
最終的に、活用したいリードジェネレーションツールのベンダーと信頼関係を構築することも重要なポイントになります。さまざまなサービスを比較・検討するなかで、ベンダーの対応にも気を配っておきます。特に導入後のアフターケアがしっかりしているところを選びましょう。
おすすめのツールを6つ紹介します。どのツールが向いていそうか、参考にしてみてください。
・リードジェネレーションに強みを持つMA
MAを活用してWebサイト上のコンバージョンを促し、問い合わせフォームや資料ダウンロードのなどのフォームに対応。またメルマガやステップメールを配信し、購買意欲が高まった見込み客へ自動でアプローチするなど、匿名から段階的に手法を凝らしたリード獲得を実現します。
MAツールとしてリード管理・リードジェネレーション、リードナーチャリング、リードクオリフィケーションなどの機能を搭載し、レポート作成も行います。
公式URL
・ITビジネスメディアが提供するリード獲得サービス
IT系ニュースサイトでIT・産業・ビジネスの専門メディアに集うITメディアの会員に、自社のコンテンツをアプローチできます。
PRしたいコンテンツや条件、予算などを話し合い、利用者として登録した後にコンテンツを準備し、メールなどの施策でリードを獲得します。始めの段階で話し合ったリード獲得数を保証してくれるほか、ターゲットの絞り込みについては、業種や会社の規模、勤務地、役職クラスなど100万人以上のデータベースを網羅した精度の高さが特徴です。
公式URL
https://promotion.itmedia.co.jp/service/lead_generation
・商談につなげる、質の高い見込み客にアプローチできるSaaS比較サイト
法人向けクラウドサービスの導入に関心を持ち、他社との比較・検討を行っている15万人以上の会員を持つ比較サイトでアプローチできます。ツールの導入を検討する際、情報収集の手段として活用される比較サイトのため、商品やサービスの訴求に悩む企業のソリューションとしても活用されています。
比較するカテゴリは250に細分化されており、資料請求に応じてコンテンツの提供や戦略を行い、見込み客を創出します。リード分析機能を搭載して厳格なリード無効基準を設定できるため、質の高い見込み客との商談につなげることが可能です。
公式URL
https://boxil.smartcamp.co.jp/
・見込み客を自動抽出、自動アプローチを実現するRPA
APOLLO SALESは営業活動を支援するRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)ツールです。アプローチしたい企業の条件などを指定すると、インターネット上に掲載されている企業情報からリストを自動作成、さらにメール送付も自動で行うなど、アポイントまでの一連の作業を効率化します。
既存の取引先の企業情報との連携も行われ、日々アップデートされるため重複したアプローチやメール送信を回避します。専任の担当者が操作方法だけでなく営業戦略のコンサルティングまで一貫したサポートを行っています。
公式URL
https://apollosales.co/
・決裁者同士のマッチングプラットフォーム
チラCEOは、登録決裁者に直接アプローチし、アポイントを獲得できる顧客開拓サービスです。直接交渉だけでなく、関連する登録者の間でほかの決裁者に紹介してもらう、カスタマーサポートを利用して決裁者を紹介してもらうこともできます。
登録者は社長、役員、事業部長など意思決定に関わる人たちであり、ニーズに合った商品やサービスを直接PRすることができるため、確度の高いリード獲得につなげることが可能です。
公式URL
https://onlystory.co.jp/
・問い合わせフォーム営業で確度の高いリード獲得
GeAIneは、企業の問い合わせフォームに自動でメールを送りアポイントを獲得するBtoB向け営業支援ツールです。約45万社の企業リスト、150種類以上のタグで分類されたデータベースからAIが企業の受注リストを分析し、確度の高い営業先リストを自動で抽出します。
また、メールの文章も複数パターンを用意し、効果の高いものを測定することができるので、新規開拓でもアプローチに反応する可能性が高まります。レポートの作成も行い、アプローチ件数、アポイント獲得数なども確認することが可能です。
公式URL
https://the.geaine2.jp/
営業活動支援ツールやサービスには、プッシュ型・プル型のリードジェネレーションサービスがあります。プッシュ型は見込み客に対して電話やメール配信など攻めの売り込みを行うため、リード獲得には効果的ですが、しつこいと感じられてしまいアポイントにつなげにくくなることが想定されます。
プル型はWebサイトのコンバージョンやアクセス数を増加させ、掲載された広告などからリードを獲得するやり方ですが、それ以降の営業戦略を立てておかないとアポイント獲得につなげにくくなります。
どちらにもメリット・デメリットがあり、ツールやサービスの提案する手法や料金形態もバラバラなため、導入する際には予算、ターゲット、方針、施策などを明確にしてから選定するようにしましょう。
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