長年事業を運営していくと、最初は1つだったウェブサイトを、例えばですが、
・ターゲット毎
・目的別
・検索キーワード毎
に合わせて複数のサービスサイトに分けて運営することがあります。
今回タイトルにある様な相談は、弊社の方にも年に10件程度の相談があります。
人材派遣、不動産、飲食店、製造業、塾、建築業、製品販売、食品販売、コンサルティング業など、業種は様々ですが、抑えるべきポイントがありますので、そこら辺を踏まえてご紹介していきたいと思います。
ウェブサイトを制作する際ですが、様々な制作形式があります。
例えばですが、
・サービスサイト
・コーポレートサイト
・事業用サイト
・ECサイト
などがあります。
・商品、サービスに特化したウェブサイト
・問合せ、資料請求、リード獲得、申込、販売が主な目的(*1)
・主なメインページ構成:サービス紹介・導入事例・料金表・お客様の声・CV窓口(*1 部分)
・会社全体の情報・活動をPRしたウェブサイト
・ブランディング、事業目的、サービス内容を伝えることが主な目的
・主なメインページ構成:事業内容、会社情報、問合せ
・事業内容、製品情報に特化したウェブサイト
・製品検索、商品毎の資料請求、会員登録など、利便性や事業理解が主な目的
・主なメインページ構成:事業紹介、各商品紹介、資料データダウンロード、資料請求、問合せ
・商品の販売に特化したウェブサイト
・商品の販売が主な目的
・主なメインページ構成:商品紹介(一覧・詳細)、決済機能、ニュース機能
になります。
サービスサイトと事業用サイトは似ていますが、相違点としては、サービスサイトに比べて事業用サイトは、ユーザーの利便性に特化しているところです。
今回は、複数あるサービスサイトは統合した方がいいの?ということで書いていますが、ここでは、そもそもなぜ複数サイトになってしまうのか?
そして、時期が経つと統合を検討する必要があるのか?を解説します。
一つのケースとしては、
当初はコーポレートサイトの中の一部ページとして紹介していたサービスページを独立したサイトにしよう。という行動になります。
主な目的としては、
・そのサービスに特化した情報の充実
・来訪ユーザーが他の事業・サービスページと混同しないため
・検索キーワードの絞り込み、内部SEO施策、集客強化のため
・ターゲットの絞り込み、CV率のアップ
があります。
コーポレートサイト内で情報の充実も可能ですが、独立したサービスサイトにすることにより、よりそのサービスに合わせたユーザーの集客・CV獲得が可能になります。
そして、次にこのサービスサイトがなぜ複数になるのか?ですが、ここから更に細分化を行います。
理由としては、
・サービスの更なる細分化
・検索キーワードに合わせたコンテンツ分配による細分化
・ユーザー属性による細分化
などがあります。
こちらの場合ですが、例にあげると
・不動産 :賃貸物件・分譲物件
・人材派遣:在宅・通勤、アルバイト・派遣・社員
・商品販売:情報掲載、資料請求に特化・販売のみに特化
こちらの場合ですが、前述の「サービスの更なる細分化」の様に、賃貸・分譲などビックキーワードを元に、ウェブサイトを分けて、コンテンツもそのキーワードに合わせた掲載を行なっていくケースになります。
こちらの場合ですが、例にあげると
・性別毎
・年齢毎
・職業毎
などユーザー属性に合わせて細分化するケースになります。
こちらも様々なケースがありますが、例としては、
・複数サイトを運用したが集客がうまくいかない
・運用、管理の手間がかかる
・結局、複数のサービスサイト内容が類似してしまった
・集客のためのコストがかかる
があります。複数のサービスサイトを運用することにより前述の様にターゲット等の細分化が可能になりますが、その分、運用コストもかかってしまいます。
また、計画的に運用を行わないと、コンテンツが充実してきた場合に、他のサイトとコンテンツが類似してきてしまい、結局、運用コストも鑑みて統合という流れになります。
統合の判断ですが、まずは、各サービスサイトの役割や集客効果(検索キーワード内容、CVユーザー内容)を考える必要があります。
単純に、集客ができておらず、他のサイトとも類似しているのであれば、運用コストも鑑みて「統合」という判断はしやすいですが、集客がある程度できていて、問合せ等のCVもある場合、本当に統合してしまっていいいのか?慎重に検討する必要があります。
例えばですが、2つのサービスサイトを統合した場合、
・Aサイト:月UU数/1000UU、月CV数/10件
・Bサイト:月UU数/700UU、月CV数/7件
統合前が上記だった場合、統合した時に単純に A + B(月UU数/1700UU、月CV数/17件)とはなりません。
UU数、CV数ともに統合前よりは合計数値は下がります。
BサイトをAサイトに統合した場合ですが、数値としては、
・月UU数/1000UU、月CV数/10件 = 100%
として、100%〜120%程度の数値を想定しましょう。
この数値を元に、運用コストと差し引いた場合、統合するメリットがあるか?検討していきます。
また、各サービスサイトの役割が明確で、集客ができていない場合は、こちらも運用・集客コストを検討しながら、
・複数サイトのまま集客強化を行う
・統合を検討し、統合先のサイトをリニューアルする
判断が必要です。
統合時の注意点ですが、集客ができている場合、
・どういった検索キーワードで集客できているのか?
・どのページで集客できているのか?
を調査する必要があります。統合先へうまく移植し、リダイレクト処理を行い、集客効果を引継ぎましょう。
集客はできていないが、役割が明確な場合ですが、
統合先のリニューアルを行い、情報を明確に分けましょう。こちらができていないと、導線が混雑してしまいCV率が低下してしまったり、対象の検索キーワードに対する専門的な情報内容が薄れてしまい検索順位を下げてしまう場合があります。
今回は、複数あるサービスサイトは統合した方がいいの?リニューアル判断・注意点はココを抑えること!について解説してきました。
統合判断は、そのサイトを複数作成した経緯や、現在の状況を調査したりとサイト毎に判断が非常に難しいです。
集客効果なども、前述に記載した様に一時的に落ちてしまう傾向がありますので、統合判断は慎重に行なってください。
17年900サイト以上の実績があるウェブマーケティング・制作会社。
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