「ホームページを作ったのに、問い合わせがまったく来ない…」このようなお悩みを抱える企業や店舗は少なくありません。
実は、“見た目”や“自社紹介”だけでは、お客様は行動してくれません。
問い合わせにつながらない多くのホームページには、SEO対策不足や導線設計の欠如といった“もったいない構造”が潜んでいます。
本記事では、これまで多数の企業サイトを手がけてきたグルコムの視点を交えながら、ホームページからの問い合わせを増やすための実践的なSEO対策を、順を追ってご紹介します。
SEOとは「Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)」の略であり、検索結果の上位に表示されるようにWebサイトを整える施策です。
しかし本質的に重要なのは、単なる「上位表示」ではなく、「検索している人が本当に知りたいこと=検索意図」に正しく応えるページをつくることです。
Googleも近年は“情報の網羅性”よりも“検索者の意図との一致”を重視しています。つまり、ユーザーが入力した言葉の背景にある悩みや目的を想像し、それに応える内容を提供することが、SEO成功のカギとなります。
SEO対策において「アクセス数」ばかりを追いかけてしまうケースが多く見られますが、重要なのは質の高いアクセス=成約につながるユーザーを集めることです。
ユーザーの検索行動には、「今すぐに何かを解決したい」と考えている“今すぐ客”と、「情報収集中の見込み客」といったフェーズの違いがあります。
問い合わせにつながりやすいのは、前者の“今すぐ客”が使うキーワードです。
たとえば以下のような具体性の高い検索キーワードは、ニーズが明確なため問い合わせに直結しやすい傾向があります:
「〇〇 費用 相場」
「〇〇 相談 無料」
「〇〇 導入事例」
「〇〇 会社 比較」
これらのキーワードには、「サービスを検討中」「他社と比較したい」「すぐにでも相談したい」といった意図が含まれており、的確に訴求できれば高い成約率が期待できます。
また、“お悩み+地域名”といったローカルキーワードも非常に有効です。
例:「ホームページ制作 東京」「水回り 修理 品川」「外壁塗装 相模原 価格」など。
地域名を含む検索は「実際に依頼先を探している」場合が多く、競合も全国規模に比べて緩やかなため、費用対効果が高いSEO施策といえます。
キーワードを選定する際は、次のような観点を押さえることが大切です。
・月間検索数(ボリューム):ニーズの大きさを把握する
・競合性:強いサイトが多すぎないか?
・意図の明確さ:悩み・課題・アクションが明確か?
・サイトとの整合性:自社の提供サービスと合っているか?
無料で使えるツールとしては、
・Google キーワードプランナー
・ラッコキーワード
・Ubersuggest
・Google 検索窓のサジェスト
・検索結果の「他の人はこちらも検索」
などを活用し、「検索されているけれど、競合が少ない・自社が対応できるキーワード」を見つけ出すのが理想的です。
グルコムでは、SEO設計の初期段階から「ユーザーが問い合わせしたくなるキーワード」に焦点を当て、キーワード選定 × 導線設計 × コンテンツ戦略を一体で考えています。
「アクセス数が増えたけど成果が出ない」といった事態を防ぐためにも、表面的な流入ではなく、“意図のある訪問者”を集めることを第一に戦略を立てています。
これにより、単なる「情報提供の場」としてではなく、「売上・問い合わせにつながるホームページ」を実現しているのです。
SEOにおいて、「どんな内容のページかを検索エンジンに正しく伝えること」は非常に重要です。その中心となるのが、タイトルタグ(title)とh1タグです。
Googleはこれらの情報をもとに、ページのテーマを理解し、検索結果にどのように表示するかを決定します。
つまり、タイトルと見出しの設計がズレていたり、曖昧だったりすると、検索エンジンに正しく認識されず、上位表示のチャンスを逃してしまいます。
タイトルタグ(title)のポイント
・狙うキーワードはできるだけ左側に置く(例:「ホームページ制作 東京|SEOに強いWeb制作会社」)
・32文字以内を目安にする(長すぎると検索結果で途中で切れてしまう)
・検索意図に直結した言葉を含める(ユーザーのクリックを引き出すため)
h1タグのポイント
・1ページに1つだけ使用する(複数あると評価が分散される)
・タイトルタグと近い表現にする(内容の一貫性が評価される)
・主語+具体性ある補足説明のような構成がベスト(例:「東京でSEOに強いホームページ制作ならグルコムへ」)
ページ全体の構造を整理するために欠かせないのが、h2〜h3タグによる階層的な見出し構成です。
検索エンジンはHTMLの構造をもとに「このページはどういうテーマで構成されているか」を読み取ります。
一方、ユーザーにとっても、ページの情報が見出しごとに整理されていれば、読みやすく、必要な情報にもたどり着きやすくなります。
見出し設計の基本ルール
・h2:大項目、h3:その中の小項目として整理する
・関連性のある内容を近い位置に配置し、流れを意識する
・キーワードを自然に含めつつ、読者の興味をひく表現にする
例:
h2:SEOとは?初心者でもわかる基本の考え方
└ h3:SEOが重要とされる理由
└ h3:内部対策と外部対策の違い
このように情報を「構造化」することが、検索エンジンからもユーザーからも評価される“読みやすいページ”づくりにつながります。
実際、構造が整っていないページは、検索順位がなかなか上がらないばかりか、ユーザーも途中で離脱してしまうことが多くなります。
情報がバラバラで順序があいまいだと、どこに何が書いてあるのか分かりづらく、「読む気がしないページ」になってしまうのです。
その一方で、「タイトル→h1→h2→本文」という構造がしっかり整ったページは、Googleに内容を正確に伝えられるだけでなく、ユーザーにもスムーズに読まれ、滞在時間やスクロール率などのエンゲージメント指標も向上します。
検索エンジンの評価とユーザー体験(UX)は、決して切り離せるものではありません。むしろ、SEOとUXは“表裏一体”だということを常に意識しておくことが大切です。
グルコムでは、ホームページの設計段階から「タイトル・見出し・構成の整合性」を重視しています。
ただ見た目を整えるのではなく、「誰が見ても内容が分かりやすいページ」=Googleにも伝わるページをつくることが、後からのリライト作業を減らし、最初から成果の出やすいホームページにつながると考えています。
そのため、グルコムではワイヤーフレーム(構成案)を作成する段階で、
・ページの目的
・想定キーワード
・CTA(問い合わせ導線)
を整理し、それらが自然に繋がる“SEOとユーザー視点の両立”を意識した設計を行っています。
SEO対策で上位表示されても、「問い合わせフォーム」が見つけづらければ、成果にはつながりません。
そこで重要になるのがCTA(Call To Action)=行動導線の設計です。
効果的なCTAのポイント
・ヘッダー・サイドバー・記事下部など、複数個所に配置
・「無料で相談」「資料ダウンロード」など、ハードルの低い文言にする
・色やサイズで視認性を高める
ページごとに“最適なゴール”を設定しよう
・サービス紹介ページでは「相談申し込み」
・お役立ちコラムでは「資料請求」
など、ページの目的に応じたゴールを明確に設けることが大切です。
グルコムでは、全ページに対して「次にとってほしい行動」を設計し、自然に誘導できるようCTAを設計しています。
SEOで大切なのは、検索されるためだけでなく、“信頼を積み上げる情報”を増やすことです。
そのために活用できるのが、「コンテンツSEO(記事型コンテンツ)」です。
例:問い合わせにつながりやすい記事ネタ
・導入事例:「〇〇業界での成功事例」
・比較記事:「A社とB社の違いを解説」
・悩み解決:「〇〇で困ったときの対処法」
・ノウハウ系:「自分でできる〇〇改善法」
検索から入ってきたユーザーが、「なるほど」「ここに頼もう」と思えるだけの信頼づくりが成果につながります。
グルコムでは、専門ライターと連携し、検索ニーズを押さえた記事コンテンツの制作も対応。SEOとブランディングの両立を図ります。
SEOは一度対策したら終わり…ではなく、「改善を繰り返す」ことが最も重要です。
主に見るべき数値
・検索パフォーマンス(表示回数・クリック数)
・ページごとの滞在時間・離脱率
・CV(問い合わせ・申し込み)までの導線
これらを把握することで、「何が刺さっていて」「どこで離脱しているか」が見えてきます。
SEO設計だけでなく、公開後の分析・改善サイクルもグルコムは支援。数字をもとに改善を繰り返す体制を整えています。
「ホームページを作ったのに、なかなか問い合わせが来ない…」
そういったお悩みは、単にデザインや見た目、制作技術の問題だけではない場合がほとんどです。
実際には、SEOの設計力・検索意図への対応・コンテンツの質・ユーザー導線の工夫・データに基づいた改善サイクルなど、複数の要素が連携して機能してこそ、“成果につながるホームページ”が完成します。
SEOというと、「キーワード対策」や「検索順位のこと」といった表面的なイメージを持たれがちですが、実際はもっと包括的で、訪問者の行動心理や情報の伝え方、問い合わせまでのストーリー設計が深く関わっています。
そして、こうした要素の多くは、サイトを「設計する段階」から意識しておくことが重要です。
見た目や文章をあとから修正するよりも、初めから「誰に・何を・どう伝えて・どう動いてもらうか」を描いた上で設計することで、成果は大きく変わってきます。
ホームページは、会社のことを365日24時間伝えてくれる“営業マン”のような存在です。
だからこそ、“作ること”そのものよりも、どう育てるか、どう成果を出すかが最も大切な視点です。
制作が終わったら終わり…ではなく、運用・改善を継続的に行うことで、ホームページは資産として成長し、問い合わせや集客という目に見える成果をもたらしてくれます。
17年900サイト以上の実績があるウェブマーケティング・制作会社。
集客から見込み客の開拓・既存客との関係構築・維持、土台であるウェブ制作まで、一気通貫できる視野・サービスを提供できることが強み。サービス紹介ページはこちらから